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and per se × 名古屋モード学園 アップサイクルプロジェクト④ 作品発表会レポート

いよいよ作品発表会です

4月末から始まったand per se × 名古屋モード学園によるアップサイクルプロジェクトも、いよいよ作品発表会を迎えました。
約3か月の間に、アンパスィ側からのオリエンテーション、それを受けての名古屋モード学園の学生による作品プレゼンテーション、そして製作過程の取材を経て、今回は完成した作品のお披露目となる発表会が、名古屋モード学園の最上階にあるイベントスペースで行われました。

Group-01『Fairway Memories』

Group-01
リーダー:井澤 那央美(イザワ ナオミ)
テーマは『Fairway Memories』

クローゼットに眠ってしまいがちな服を、毎日部屋で眺めたり、触れたりできるクマの姿に仕上げました。パッチワークを用いることで、唯一無二のデザイン性を実現しました。
学生たちが心を込めて作るプロセスそのものが作品の大きな価値になる、と考えました。

ターゲットは、①ゴルフで出会った夫婦やカップル、②プロゴルファーの熱心なファン、③環境にやさしいサステナブルな商品を探している人です。
恋愛や結婚に関する調査によると、カップルの出会いの場としてゴルフ関連は38%を占め、スポーツや趣味の中でトップとなっています。ゴルフは会話の時間が長く、思い出に残りやすいという特徴があります。
何より、捨てられるはずだった服を再利用するため、環境にもやさしい仕組みです。

この取り組みは、みんなにメリットがある『三方よし』の仕組みです。
お客さまにとっては、世界に一つだけの思い出と、環境にやさしいお買い物を楽しむことができます。学生は、実際にモノづくりや社会貢献を体験できます。ブランド側は、捨ててしまう服を減らし、環境への取り組みをアピールできるほか、服そのものにある思い出を大切にする、あたたかいブランドイメージを作ることができます。
なお、売り上げの一部は、学生活動や社会貢献のために還元していきます。

まとめ
ゴルフがくれた大切な思い出を、これまでにない新しい形にします。まずは施策としてテスト販売を行い、少しずつ拡大していきます。
※当初は、ぬいぐるみとペアルックの企画でしたが、作業を進めていく中でペアルックの素材が足りなくなり、作品はぬいぐるみに絞って製作しました。

Group-02『OFF COURSE』

Group-02
リーダー:今原 希歩(イマハラ ノア)
テーマは『OFF COURSE』

ゴルフウエアを新たなマリンウエアに生まれ変わらせる、アップサイクル企画「オフコース」です。
「OFF COURSE」とは、プレーできるエリアを外れた場所やゴルフ場以外の場所での活動を意味する、ゴルフやスポーツの分野で使用する用語です。
ゴルフコースを離れても、別の形で活躍するウエアという、新しいアップサイクルの形を提案します。

製作プロセス
ポリエステルやナイロン、ポリウレタンといった高機能素材を再利用し、水着としての機能性をデザインにも取り入れました。ゴルフウエア特有の配色やスポーティーな雰囲気を活かしつつ、水着として着用しても違和感のないデザインに仕上げました。
メンズ、レディース、キッズの3種類を展開することで、家族全員が楽しめるコレクションにしました。思い出のある一着を、新しいライフステージでも身に着けられるように、という思いを込めて製作しました。

デザインポイント
メンズ:特徴的な切り替えデザインに、ヤシの木柄を組み合わせて、スポーティーな中にリゾート感を取り入れました。
レディース:ピンクの総柄を使用し、華やかで女性らしいデザインに仕上げました。
キッズ:明るくポップな配色のデザインにし、さらに着脱しやすい仕様にすることで、子どもが楽しく着られる水着を目指しました。

メンズ、レディース、キッズ、それぞれにデザイン性を持たせ、家族みんなで楽しめるコレクションに仕上げました。

Group-03『GREEN CARPET』

Group-03
リーダー:幅 夢実(ハバ ユメミ)
タイトル 『GREEN CARPET』

「GREEN CARPET」とは、ゴルフコースに広がる芝生のGREENと、栄誉の象徴であるRED CARPETを掛け合わせた造語です。

着用されたゴルフウエアをリメイクすることで、一着としての特別な価値を高め、長く愛用され、廃棄されにくい服を作りたいと考え、このテーマにしました。また、メディアを通してゴルフを広めるPRにもつながり、より良い効果が得られると考えています。

デザインポイント
スポーティーな要素を残しつつ、マーメイドシルエットのドレスに仕上げました。
普段見慣れているフードや前立てのディテールをドレスに組み込んでいます。特に、袖のボリューム感や、フードのサイズ感に注意しながら製作を行いました。
元のゴルフウエアのワッペンやボタンなどの付属品も活用しながら製作しました。特に、裏地にはスポーツメッシュを使用し、肌に触れたときに柔らかい素材を選びました。袖の裏地もデザインの一部として取り入れ、洋服の魅力を損なわないようにアンパスィのロゴを使用しました。
アンパスィのイメージカラーをメインに使用し、統一感が出るように意識しました。

今回のプロジェクトを通して
アパレル業界が抱えるファッション・ロスについて、改めて考える機会になりました。
ゴールドウインのブランドであるアンパスィの衣服を活用し、表彰式で着用するドレスへと作り変えたことで、一度役目を終えた衣服でも、アイデアやデザインによって新たな価値を生み出せるということを実感しました。
この経験から、服を作って終わりと考えるのではなく、その先も長く使われることや、別の形で生まれ変わる可能性まで考えることが大切だと気づきました。
今後は、素材やデザインを選ぶ段階から環境への影響を意識し、既存のものを活かしながら新しい価値を生み出すという取り組み方を心掛けていきたいと思っています。

Group-04『想いを編む』

Group-04
リーダー:幸平 夏実(コウヒラ ナツミ)清水 彩音(シミズ アヤネ)
テーマは『想いを編む』

不要になった衣服や布の切れ端を活用し、それぞれの素材が持つ背景や、人とのつながりを大切にして製作しました。

製作技法にはマンドゥ編みを採用しました。今回の製作では、衣服や布をそのまま使用するのではなく、素材を筒状に加工してから編み込んでいます。
一着の服には、その人が過ごした時間や思い出が残っています。役目を終えた服や、捨てられてしまう素材をリメイクし、一本一本編み直すことで、それぞれの思いを新しい形へとつないでいくことができます。
素材だけではなく、人と人とのつながりも一緒に編み込んだ作品です。

作品の紹介
細く裂いた生地を筒状に縫い合わせ、中にわたを詰め込んでいます。所々に布の切れ端や、生地を裂いたときに出た捨ててしまうような小さな端切れ、他のグループから出た端切れなども、わたと一緒に詰め込みました。さまざまな素材を使用して編み込むことでひとつの作品に仕上げています。

今回の製作を通して学んだこと
不用になった衣類や布の切れ端も、発想や技法を変えることで、新たな価値を生み出せることを学びました。
また、普段あまり使うことのないカットソーの生地を加工する中で、縫い目が裂けたり、断面が丸まってしまったりするなど、難しい部分がありました。
実際に自分たちの手で加工してみることで、普段とは違う生地の扱い方や素材による違いを知ることができ、難しかったことも含めて勉強になりました。
将来は、廃棄される素材を活用しながら、環境への配慮だけではなく、その素材が持つ背景や思いまで大切にしたモノづくりをしていきたいです。一つひとつの素材に新しい価値を与え、人と人をつなぐようなデザインを提案していきたいと考えています。

Group-05『REMAKE A GAL』

Group-05
リーダー:小出 桃子(コイデ モモコ)
テーマは『REMAKE A GAL』

ゴルフは若者にとって、まだ距離のあるスポーツです。若者がファッションとして楽しめるゴルフウエアを提案し、若者のファッションに新しい風を吹かせたいと思い、企画しました。
ゴルフウエアは、ゴルフをするための服です。ポロシャツやタイトミニスカートといった、シルエットがある程度決まったものが多いため、そこにトレンドのデザイン性やシルエットを組み合わせてリメイクしました。
ゴルフをしない人にも「これを着たい」と思ってもらえるような服へアップサイクルしました。

コンセプト
ゴルフを新しい形で再浸透させ、ゴルフとファッション、ゴルフと若者の距離を縮めるという考えのもと、ゴルフの枠にとらわれず、街で着たくなったり、SNSでアップしたくなるような、新しいファッションカテゴリーのゴルフウエアを提案します。

ターゲット
ゴルフをしたことのない若者で、トレンドファッションをよくチェックしている人や、SNSをよく見ていて自ら発信する人、今どきの若者、また、影響力のあるインフルエンサーもターゲットにしています。

デザインポイント
トップスは、中のキャミソールと上のトップスを2枚セットで、レイヤードして着こなせるように仕上げました。
ボトムスはヨーク付きのプリーツスカートで、このヨークを付けることですっきりとしたシルエットになりました。
このバッグは、ゴルフウエアのスカートのポケットを使用し、バッグポーチにリメイクして、コーディネートを仕上げています。

ゴール
ゴルフウエアを身近なファッションカテゴリーにし、若者のゴルフへの入り口を新しい形で作ることを意識しました。

※ニットキャップとベルトは市販のものを使用。

Group-06『PLAY GROUND』

Group-06
リーダー:朴 俊英(バク ジュンヨン)
テーマは『PLAY GROUND』

コンセプト
『PLAY WELL REST WELL』
自由な時間のためのラウンジウエア。街と部屋をシームレスにつなぐような服が提案できたらと思い、企画しました。

「パジャマ=家の中だけで着る」という考え方を外して、そのまま街に出かけるときでも着られる服ができたらと思い、製作しました。
パジャマ服はラウンジウエアでもあるので、縫い代や肌触りを意識して製作を進めました。
パッチワークは、縫い目が増えると肌触りがあまり好ましくなくなるため、なるべくパッチワークの幅や大きさを既存のゴルフウエアのパターンを活かして設計し、ボタンなどの付属品もアップサイクルして使用しています。
巾着バッグは、もともとはパジャマを入れるように設計していたのですが、残布が少なくなったため、小さめに変更しました。ポケットがない代わりに、出かけるときに携帯電話や財布を入れられるような巾着バッグをデザインしました。

ゴルフウエアは派手な柄やカラフルな服が多いと思っていて、それをそのままラウンジウエアに取り入れたら、家の中でも外でもカラフルに楽しく着られるのではないかと思いました。

カットソーは伸びがあるため、伸びない生地と一緒に縫うのが難しかったです。カットソーを使用することがあまりないので、そこがとても難しかったですが、勉強にもなりました。また、完全にロスをゼロにすることがどれだけ難しいかを、このプロジェクトを終えて実感することができました。

今後の展開
現在、リカバリーウエアが流行していることに対して、パジャマウエアは方向性として似ていると感じていました。我々は学生なので、リカバリーウエアにはたどり着けなかったのですが、今回の作品の考え方とリカバリーウエアを組み合わせたら、プロの方でも一般のゴルファーでも、疲れたときに着ていただけたら良いのではないかと思いました。

Group-07『And Pass』

Group-07
リーダー:守山 陽菜(モリヤマ ヒナ)
テーマは『And Pass』

キッズウエアとグッズのプロジェクト「And Pass」を企画しました。
「And Pass」とは、アンパスィと洋服をつなぐという意味で、ファッションを掛け合わせた造語です。

アンパスィの可愛らしい生地を活かし、パッチワークを用いて製作しました。子どもたちがゴルフのアップサイクルウエアに興味を持つことをきっかけに、ゴルフに興味のなかった大人たちにまでゴルフが広がっていくことを目的としました。
女の子と男の子のキッズウエアに加え、お揃いの柄を使った大人向けの小物を製作しました。

作品の紹介
女の子のトップスはカラフルなボタンを使用し、ポケットを再利用しました。バックスタイルのロゴもポイントとなっています。ボトムスはジャンパースカートです。ゴルフ場をイメージしたプリント柄のパッチワークをフロントに施し、サスペンダーの留め具にはワッペンをそのまま使用しました。スカートのロゴの使い方も工夫しました。
男の子のシャツは、ニットの袖を使用して、色の使い方を工夫しました。ボタンも再利用しています。パンツも同様に柄の配置を工夫し、色使いにもこだわりました。また、パンツのポケットは、元のウエアのポケットを再利用しています。

大人向けの小物は、子どもとお揃いの柄になるように生地を選び、ネクタイを製作しました。白を基調としていて、大人も使いやすいデザインとなっています。裏地にも柄を使用し、内側にちょうどロゴがくるようにしました。
また、パンツのポケットをそのままポケットとして再利用し、フリル付きの小さいポーチも製作しました。

今回の製作を通して
今回の製作を通して難しかったところは、普段使わないカットソー生地のリメイクがとても大変だったことです。
パッチワークを作る上で、生地の伸縮率の違いから縫い合わせた柄が歪んでしまったり、また、ナイロンなどがよく使われていることから、アイロンがけにも細心の注意を払ったりしました。
今まで、一つのブランドに対してこんなにたくさんの服を解体し、細部まで観察する機会がなかったので、とても興味深い経験でした。
私たちはこのプロジェクトを通して、こだわって作られた服が捨てられるのはもったいないなと感じました。アンパスィの服は、ボタンやファスナーなど、細部にまでこだわりが詰まっていると感じています。
宝探しのように楽しい発見がある服は、見ていてワクワクします。服を大切にしたくなるポイントだと感じました。私たちも、大切にされる服を作っていきたいです。
以上で私たちの発表を終わります。

ありがとうございました!

7通りの作品が完成

7グループの発表をもって、このプロジェクトは終了となりました。
アンパスィの契約プロ選手たちが着用した後の、行き先のなかったたくさんのウエアたちが、学生たちのさまざまなアイデアと感性により、バリエーション豊かな作品に生まれ変わり、7通りの作品が完成しました。

このプロジェクトを通して、学生たちもさまざまな学びがありましたが、企画した私たちアンパスィ側にも、さまざまな気づきがありました。作品だけではなく、彼らのプレゼンテーションの方法も、どのグループも素晴らしかったです。作品のビジュアル表現にAIを使ったグループもいれば、自分たちで着用してフォトシューティングを行ったグループもありました。
また、グループ内の役割がしっかりとしていて、学生たちがみなさん、協力し合いながら楽しく作業を進めている様子も、ダイレクトに感じることができました。
今回のプロジェクトのお題目として、『再び長く愛用されるもの』であること、そして環境問題に直結するファッション・ロスについて考え、どうしたらロスを減らしていけるかも視野に入れた製作を依頼しました。
結果、作品のテーマ、コンセプト、ターゲット、この作品を作製して何を伝えたいかなど、その先の構想まで考えていたグループもあり、逆に私たちが学ぶことも多く、期待以上のプロジェクトとなって終了しました。

名古屋モード学園の学生のみなさん、先生やスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

松坂屋名古屋店にて作品展示会決定!

この素晴らしい作品たちの中から、みなさんの投票と契約プロ選手たちの意見、そして私たちアンパスィスタッフの意見をもとに、最も支持される作品を決定いたします!

M(Most)V(Valuable)G(Group)はどのグループ!?
ぜひ皆さんも、一番Good!と思った作品に一票を投じてみませんか?
また、この7作品は、松坂屋名古屋店の北館4Fのイベントスペースにて、10月14日(水)から20日(火)までの1週間展示されることになりました。
お近くにお住まいの方は、ぜひ展示会場に足を運んで、作品をその目で確かめに来てください。

【and per se × 名古屋モード学園 アップサイクルプロジェクト作品展示会 】
期間:2026年10月14日(水)~20日(火)
場所:松坂屋名古屋店 北館4階 イベントスペース

会場にて、7グループの作品を展示します。1週間の短い期間です。お見逃しなく。
会場に設置されたQRコードから、お好きな作品に投票できます。

また、こちらのサイトからも投票できます。

たくさんのご応募をお待ちしております!